はじめに
息子が大学に馴染めずに、だんだんと行かなくなり、引きこもり状態に。外に外出もせず、働きもしない日々が続いてもう1年になる。親として何かできることはないか。気持ちがもたないという思いで検索した。
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 引きこもりになる人の心理状況と仕組み
- 家族が引きこもりになったらどうすればいいか?
- 引きこもりの人が何をすればいいか
- 絶対にしていけないのは、無理をすること
ぶっちゃけていいうと、家族が引きこもったら、周りの人は何もできません。
というより、そばにいることが正解だったりします。
本記事では、引きこもった家族に対してできることや、少しずつ社会に慣れていく方法を紹介しますね。
私自身もうつ病になって、引きこもっていた経験があります。
分かったことは、人は人を変えられないということ。でもやれることはあります。
本記事を読むことで、引きこもりの人がしたらいいこと、周りの人ができることを紹介し、少しずつ元気を取り戻し、家族の会話が増えるような記事になっていますよ。
引きこもりになる人の心理状況と仕組み
そもそも、人はなぜ引きこもるようになると思いますか?
理由は3つあって、
- 外に出たくない原因
- 自分自身を守るため
- 認知の歪み
外に出たくない原因
1つ目は、「引きこもる=外に出たくない」ということですよね。
なぜ、外に出たくないのでしょうか?
理由は色々あって、
- トラウマがある
- 人と会いたくない
- 外は危険な場所
- 不安になる
- 汗が出てくる
- 環境への適応が難しい
- 自己肯定感の低さ

外が危険な場所と認識していると、引きこもる方が安全だと思うのは当然ですよね。
そうすると、だんだんと部屋に引きこもっていくようになります。
自分自身を守るため
2つ目の理由は、自分自身を守るため。
人は自分が一番可愛いので、生存するための手段として引きこもるということをします。
引きこもる理由、
- 生存するため
- 生き延びるため
- 自分自身を守るため
- 外は安全ではない
このように、引きこもることは、自分自身を守るための予防策なのです。
詳しくは下記の動画をご覧ください!
認知の歪み
3つ目の理由は、認知の歪みが関係していて、
認知の歪みとは、物事を客観的に見るのが難しくなり、現実を歪んだ形で捉えてしまう思考のクセのことです
認知の歪みの種類、
- 全か無か思考(白黒思考)
- 過度の一般化
- 心のフィルター(マイナス思考)
- マイナス化思考
- 結論の飛躍(ネガティブな決めつけ)
- 感情的決めつけ
- すべき思考(完璧主義)
- レッテル貼り
- 誤った自己責任感
- 破局視(最悪のシナリオを想定)
つまり、本当はそんなことはないのに、「外は危険な場所だ」と決めつけ、歪みの思考のクセですね。
これでは、外に出る理由がなくなりますよね。
なので、まずは、認知の歪みを治していくことが大事。
家族が引きこもりになったらどうすればいいか?
もしも、家族の人が引きこもりになったらどうすればいいのか?
- 何もできない
- 寄り添うこと
- たわいもない会話
私自身が引きこもりになった経験をお話します!
何もできない
正直にいうと、周りの人や家族は何もしてあげられないと思います。
なぜなら、本人が変わろうと思わないと、逆効果になる可能性があるから。
やると逆効果なこと、
- 無理やり外に出す
- 頑張れという
- 病院に行かす
- 怒る
- 他人(兄弟)と比較する
- 根性論で乗り切る
とはいえ、家族の気持ちもわかります。「早く元気になってほしい」「早く働いてほしい。」と思うのは当然のこと。
でも、できることは、時間をかけてじっくり進むことだと思います。
なので、サポートする、寄り添うことが大切。
少しだけでも気持ちを楽にすることはできますね。
寄り添うこと
2つ目のできることは、寄り添うことですね。
- 「否定せずに受け入れてくれる言葉」
- 「無理しなくていいよ」
- 「そのままの君で大丈夫だよ」
- 「今は休んでもいいんだよ」
- 「できることを少しずつで大丈夫」
- 「理解しようとしてくれる言葉」
- 「どんな気持ちなのか、話してくれたら嬉しいな」
- 「辛かったんだね。無理しなくていいよ」
- 「〇〇が怖いんだね。大丈夫、ゆっくりでいいよ」
- 「あなたのペースでいいからね」
- 「焦らせない・プレッシャーをかけない言葉
- 「急がなくていいよ、ゆっくりで大丈夫」
- 「今はできなくてもいいよ」
- 「外に出なきゃダメなんてことはないよ」
- 「ちょっとずつでいいから、できることからやってみようね」
- 「自己肯定感を高める言葉」
- 「あなたは価値のある人だよ」
- 「何もしなくても、あなたは大切な存在だよ」
- 「あなたがいるだけで嬉しいよ」
- 「失敗しても大丈夫。何度でもやり直せるよ」
- 「もし一歩踏み出せそうなときにかける言葉」
- 「一緒にやってみようか?」
- 「家の中でもできることから始めてみない?」
- 「気が向いたらでいいから、ちょっとだけ試してみない?」
- 「外に出るのが難しければ、まずは窓を開けるだけでもいいよ」
もし、私がこのようなことを言われると、心が軽くなって楽になると思います。
なので、このような言葉を言ってあげたり、そばにいて寄り添うことが大事です。
大切だからこそ、怒ってしまうかもですが、逆効果になるかもなので注意が必要。
たわいもない会話
3つ目は、たわいもない会話をすることだと思います。
差し迫った会話は基本的に逆効果になるので、何気ない会話でOK。
- 「今日はいい天気だね」
- 「最近、何か美味しいもの食べた?」
- 「最近、なんか面白いゲームある?」
- 「昨日さ、コンビニ行ったら新しいお菓子見つけたよ」
会話をするコツ、
- 深刻な話より、気楽な話をする
- 「答えやすい質問」を投げかける
- 相手の好きなことや興味のあることに話を広げる
- 「今すぐ行動しなきゃダメ」と思わせないようにする
こんな感じで、会話を少しずつ増やすことが重要。
話せるようになると、向こうから相談されるかもしれませんし、そのときにアドバイスができるかも。
なので、焦らず普段の会話でOKかと。
引きこもりの人が何をすればいいか
ここからは、引きこもりの人が何をすればいいかについて解説します。
- まずは体を健康に
- 朝犬の散歩をする
- 本を1日1P読む
- ノートをつける
- 人的資本に投資
実際に、うつ病になって引きこもった私が思っていたこと、やって良かったことを解説しますね。
まずは体を健康に
まずは、体の健康を取り戻すことが大事で、
メンタルって、基本的に体が健康でないと良くならないもの。
例えば、
- 骨折している → 気分落ちる
- 風邪ひいてる → しんどい
- 体が痛い → やる気出ない
体が健康だからこそ、メンタル面も安定する。
なので、メンタルを安定させるよりも、健康を良くするために生活習慣を改善する方が大事ですね。
なので、体の健康を取り戻すことが近道だったりします。
朝犬の散歩をする
2つ目におすすめするのが、朝散歩することを日課にすること。
なぜなら、朝散歩することのメリットがたくさんあるからでして、
朝散歩すると、
- 習慣化になる
- 太陽の光を浴びれる
- 生活習慣の改善
- 自律神経が整う
- セロトニンが分泌される
- 前向きな気持ちになれる
- 孤独感が薄れる
1日10分程度の散歩がお勧めできます。
とはいえ、雨が降っている時や寒い時は無理しなくてOK。
大切なことは、気楽にやることが大事ですよ。
本を1日1P読む
3つ目におすすめするのが、本を読む習慣がいいと思っていて、
なぜなら、本を読むことは自分の考えと違う人の考えを知ることができるから。
どうしても、人は固定観念でコリコリに固まってしまいます。
そこで、他人の考えや情報に触れることで、いい刺激をもらうことができますね。
本はなんでも良くて、エッセイでも小説でも自己啓発本でも好きなものでOK。
何がいいかわからない人は、書店で立ち読みして良さそうなものを読むといい。
毎日1ページずつ進めていきましょう!
ノートをつける
4つ目は、ノートをつける習慣ですね。
ノートをつけるメリットは、
- モヤモヤが消える
- 客観視できる
- 思考を整理できる
- 冷静に解決策を考えられる
- 自分の思考のクセに気づく
- 自己肯定感が高まる
- 睡眠の質が向上する
やり方は簡単、
- ノート見開きを使う
- 右上に日付を記入
- 思ったことや考えたことをメモる

私も1年間続けてみると(今もしています)、驚くように頭の中のモヤモヤがスッキリする経験ができました。
とにかく、なんでもいいので、思っていることを吐き出す。
吐き出すと自分の外に出すことができるので、スッキリするんですよね。
なので、ノートに書きまくりましょう!
人的資本に投資
5つ目は「人的資本に投資」することですね。
人的資本とは、
- スキル
- 知識
- 経験

時間資本を適切に配分することで持続的なウェルビーイングの状態を築き上げ、いつ余命宣告をされても「自分らしい、いい人生だった」と思えるような人生を送る
自分の時間を、どうやって人的資本に変えて、社会資本に変えていくかというゲームですね。
なので、今、時間資本はたくさんあると思うので、人的資本に変えていく。
例えばですが、
- マーケティング
- プログラミング
- ライティング
- 動画編集
- デザイン
などなど、この辺りはおすすめかと。
人的資本に時間を投下し、スキルをつけていくといいと思います。
詳しくはこの本に書かれているので、ご覧ください!
絶対にしていけないのは、無理をすること
結論、引きこもりの人や周りの人がしてはいけないのは、一つ。
「無理をすること。」
無理をしてもいいことはないし、少しずつ変わっていくこと。
周りの人ができることは、寄り添い、支え合い、信用することだと思います。
家族だから辛いかもですが、辛抱強く見守ることが大切ですね。
まとめ
- 引きこもりになる人の心理状況と仕組み
- 家族が引きこもりになったらどうすればいいか?
- 引きこもりの人が何をすればいいか
- 絶対にしていけないのは、無理をすること
引きこもりになる人の心理状況と仕組み
- 外に出たくない原因
- 自分自身を守るため
- 認知の歪み
家族が引きこもりになったらどうすればいいか?
- 何もできない
- 寄り添うこと
- たわいもない会話
引きこもりの人が何をすればいいか、
- まずは体を健康に
- 朝犬の散歩をする
- 本を1日1P読む
- ノートをつける
- 人的資本に投資
人生は自分の思い通りにならないことが多々ありますよね。
できることは、目の前の1日を大切にすることだと思います。
「あの時は悩んでいたな。」と後から懐かしむ日が必ずくることを信じて、